何を隠そう、後頭部でしばられた緑色の長髪 そして、怪しげな忍者服 つまり、紅を干しピーマンで襲撃した緑である
「……題して芋づる式大作戦パート12」
彼の名付けた作戦の名前が、芋づる式とつかなかったことは今までにない つまり、12回目の大作戦である ついでにいうと、彼の作戦が成功したこともない
はてさて……今回はどう転ぶのか
「御免っ」
そう言って背後から、緑は登校途中の青年の頸に手刀を鮮やかに入れた 何故その青年を選んだのか……それは緑にも明確な答えがある訳ではないが、どうしてかその青年に惹かれるものを緑は確かに感じたのである
その青年は、制服に栽培科である証の鍬の形のワッペンがつけられている位しか特徴がない 普通は、制服にそんなものつけないだろうが
緑の胸に倒れこんだ青年は、緑に担がれてどこかに運ばれていった その一部始終を見ていたのが、彼女である
彼女とは、紅が転校初日に芋話で盛り上がった「紅芋色のピンをつけた」彼女である その名前は、薩摩・井雲(いくも)という 要するに、薩摩芋である
紅と話が続くのも当然である、彼女は、紅の同類なのだから…
