慌てて、緑が扉を開く
そこから現れたのは、頭から鳥の羽を生やした(因みに、黄色である)青年であった 赤は仮面で、緑は忍者装束、今度は鳥の羽である
「何だ……黄色か」
緑は、さっきよりは幾分かほっとしたように声を和らげた 赤がやって来るという最悪の事態は、回避されたからだ それでも、青年のことを黄色に知らせる訳にはいかなかった
「それで、何の用なんだ?」
「………奴らがとうとう、動き出した」
一瞬、その言葉の意味が理解できなかった
ヤツラガ、ウゴキダシタ――――
もう、後戻りは出来ない これから、戦争が始まるのだ ならば自分は?そうた、闘わなければならない 緑はそこまで考えて、決意に満ちた顔を上げた
少し胸が痛むけれど、きっとこれは気のせいだとそう自分に言い訳をしてから
「紅芋様……どうか落ち着いてください」
山芋は、紅に熱い視線を送りながらそう告げる それを薩摩芋は、少し心配げに見つめていた
「どうして落ち着いていられるんだ!!お前たちは、何と心得ているのだっ、我らの敗北は世界の終焉なんだぞン」
「それはそうですが、貴方様お一人では何も出来ない 違いますか?」
「……俺は紅芋吉だ 何とでもなるン」
「しかし、ピーマンの前に……貴方は無力だ」
紅にとって、それはこの世で一番耳を塞いでしまいたい言葉だ けれど、ここから逃げる権利を彼は有してはいなかった
「それに、傷に障りますよ」
そう言いながら山芋は、紅の右脚の傷を抉るように触る そうされると、流石に痛みで立っていることさえも難しい
「くそ……ン」
